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シクロデキストリン包接による素材の安定化

シクロデキストリン(cyclodextrin)は、「シクロ(cyclo=環状)」と「デキストリン(dextrin=オリゴ糖)」の合成語で、デンプン類に微生物酵素を作用させて得られる環状をした非還元性のオリゴ糖です。

このシクロデキストリンは、グルコースの分子がリング状につながった構造になっており、リングの空洞内部にゲスト(香料や油溶性の成分などの物質)を取り込む包接という能力を有する特徴があるため、分子レベルのカプセルとしての働きを持っています。環の外部は親水性で、内部は疎水性であるという特異的な構造をとっているため、様々な分子を内外に吸着させることができるのです。化粧品では、水溶性、揮発性、光分解性が不安定な原料を、安定した状態で配合するためや香料の保香性を高める目的で使われています。

当社でもこの働きを応用して、美容液の酸化などによる品質劣化の防止、有効成分の分散・難溶性物質の可溶化、香料の持続時間の延長、光や熱などから保護、余分な皮脂や汗の吸収など、様々な角度から配合成分の安定化を可能にしました。